新卒採用と中途採用の違いは?【給料、難易度、メリットデメリットを解説】
会社が人を採用するにあたって、新卒枠と中途枠という2種類の枠があります。
あなたはこの2種類の違いをそれぞれ具体的に説明することはできますか?
- 「新卒と中途って何かメリットデメリットあるの?」
- 「新卒と中途のそれぞれの違いって?」
このような悩みを持っている方は意外と多いです。
ですがきちんと新卒採用と中途採用の違いを抑えておかないと、転職活動をする時に新卒と同じような気持ちで臨んでしまうと痛い目にあってしまうかもしれません。
そこでこの記事では「新卒採用と中途採用の違い」をテーマにさまざまな違いをご紹介していきます。
この記事を読んで新卒採用と中途採用の違いをきちんと抑えておきましょう。
それでは早速内容にいきましょう!
新卒採用と中途採用の3つの違い
まず早速結論からですが、新卒採用と中途採用の違いは
- 採用ポイントが異なる
- 給料の決め方が違う
- 就職の難易度が変わる
大きく分けてこの3種類です。1つずつ解説していきますね。
採用ポイントが異なる
新卒採用の場合
まず新卒採用の場合は「応募者のポテンシャル」によって内定の合否が大きく左右されます。
ポテンシャルというのは
- 「この人はしっかりとコミュニケーションが取れているか?」
- 「うちの会社の環境に上手く順応して働き続けてくれそうか?」
といったことを指します。
例えばバリバリの営業マンの会社では、体育会系出身の人を多く採用したいのが本音だと思います。
その時に学生時代に頑張ったことやその人の考え方を深掘りしていって、この人は採用、不採用という風に分けていきます。
もし控えめな人で「うちの会社には合ってなさそうだな」と判断されれば不採用につながやりやすくなります。
このように新卒での採用では、ポテンシャルによって合否が判断されやすいのです。
もちろんその会社にとって有利になるような実績、資格を持っている人を採用したいのが理想的ですが、学生にそこまでのレベルを求めるほど会社は鬼ではありません。
なので新卒採用というのはあくまでも「今後働いて活躍してくれそうかのポテンシャル」で採用が判断されるケースがほとんどです。
中途採用の場合
一方中途採用の場合は、ポテンシャルがそこまで重視されずに「何ができる人なのか」に着目して採用が決まっていきます。
中途採用ではその会社の即戦力になるような人材を求めています。
即戦力というのは、売上が上がるようなスキルや実績を持っている人とイメージしていただければOKです。
ポテンシャルはあくまでも最低限で、大事なのは今すぐに戦力になるかどうかで判断されるのが中途採用の特徴です。
給料の決め方が違う
新卒採用の場合
新卒の場合には、給料があらかじめ会社から決められており入社するとその提示された金額を初任給としてもらいます。
この最初に決められた給料を基準にするので、給料をアップさせるには社内での評価を上げていくしか方法はありません。
新卒で入社する方は「給料は〇〇円にしてほしい」というような希望が出せません。
中途採用の場合
中途採用は採用にあたって給料をお互いの同意を元に決定するのが特徴です。
例えば応募者が「年収は350万円を希望します」と言った場合、会社がその年収で妥当だと判断されればその年収を元に給料が決定します。
いってしまえば中途採用は、欲しい年収を希望できるのが魅力的です。
もちろんその年収にふさわしい実績やスキルを持っていることが前提ですが。
就職の難易度が変わる
新卒採用の場合
新卒はポテンシャルで評価されるので、会社の規模を考えなければ比較的内定をもらうことは余裕です。
大企業といった場所に入社しようとすると、学歴フィルターに引っかかったり面接がたくさんあったりと大変な部分はあったりします。
でも中小企業といった規模の会社では、学歴フィルターはほとんどなく面接も2〜3回で終わるようなものばかりですので、スケジュール的にも楽に就活できます。
中途採用の場合
中途採用は「この人は何ができてこの会社の戦力になるのか?」を重視してみられるので、新卒よりも難易度は高くなります。
もちろんスキルや実績が高ければ高いほど、採用されやすくなるので人によっては簡単に転職することができたという人もいます。
新卒採用のメリットデメリット
メリット
新卒採用で就活するメリットは「どの業界でも内定をもらいやすい」点です。
先ほども言ったように新卒採用はポテンシャルによって採用が判断されるので、その業界職種が未経験であっても内定をもらうことは可能です。
そのためしっかりと面接でコミュニケーションを取り、その会社に入りたいという熱意を伝えれば内定がもらいやすくなります。
デメリット
新卒では「給料の金額を選べない」という点がデメリットとして挙げられます。
新卒採用ではすでに会社側から決められた給料をもらうことになりますので、自分では選ぶことはできません。
そのため人によっては、しばらく働いてみて「ちょっと給料が少なすぎる」と感じるケースも珍しくありません。
給料が少ないという悩みは以下の記事で解説することができます。
給料が低いと感じるあなたに伝える原因と対策【給料を上げたい!】
中途採用のメリットデメリット
メリット
中途採用のメリットは「給料をある程度自分でコントロールすることができる」点です。
中途での面接では基本的に「年収はいくらを希望していますか?」という質問をされるはずです。
もしあなたが「400万円を希望します」と言って会社もその金額に納得すれば、あなたの年収は400万円ということが確定して入社することができます。
そもそも新卒ではこのような「年収はいくらがいいですか?」という質問はしないので、給料を選ぶことはできません。
しかし中途では給料の希望を聞かれるので、ある程度年収をコントロールできるのです。
デメリット
「新卒よりも就職難易度が高い」のが中途採用のデメリットです。
新卒では社会人を経験したことがない人でも、幅広く採用してくれますが中途採用は狭い範囲での採用になります。
例えばIT系の資格をたくさん持っているAさん(30歳)と、資格もスキルもないBさん(27歳)が同じ会社の中途採用を受けたとしましょう。
どちらか1人しか中途採用する枠がないという場合には、明らかにAさんの方を採用したいですよね。
このように中途採用では、より市場価値が高い人を採用するようになるので新卒よりも難易度は高くなってしまうのです。
まとめ:新卒と中途の違いはしっかり理解しておこう
新卒と中途は大きく異なることが、ここまで読んでいただいた方にとってはお分かりいただけたかと思います。
もし転職活動を始めようとしている人がいれば、まずは違いをはっきり知っておくことから始めていきましょう。
ということでこの記事では「新卒採用と中途採用の違い」を紹介していきました。