会社員とフリーランスの違いは?【どちらの働き方がおすすめな人の特徴】
最近では会社員ではなく、フリーランスとして独立をしている人が少しずつ増えていっています。
そのため「自分もフリーランスになりたいなぁ」と思っている方も増えています。
ですがちょっとここで質問です。
「会社員とフリーランスの違いってなんですか?」
もしパッと答えられないのであれば、会社員からフリーランスを目指すのはちょっと待った方がいいかもしれません。
なぜならフリーランスは一つの働き方であって、会社員全員が理想的な働き方ができるとは限らないからです。
もちろんフリーランスに適している人もいれば、会社員の方がおすすめの人もいます。
大切なのはそれぞれの違いをしっかりと把握して、自分はどの働き方が合っているかを判断することです。
そこでこの記事では「会社員とフリーランスの違いから、それぞれの働き方がおすすめな人の特徴まで」を解説していきます。
では、早速内容に行きましょう。
会社員とフリーランスの3つの違い
会社員とフリーランスでは大きく分けて3つの違いがあります。
- 収入の違い
- 税金や保険の違い
- 働き方の違い
それぞれ詳しく解説していきますね。
収入の違い
会社員の収入は、毎月貰える金額が決まっている「基本給」、残業が発生した場合の「時間外労働手当」などを合わせた金額が給料として支給されます。
他にも住宅手当や役職を持っていると貰える役職手当などもあります。
特徴としては、毎月一定金額の収入がもらえるのが会社員の特徴です。
例えばある社員Aさんが、1ヶ月間でノルマ以上の契約を取ってくるという大きな成果を成し遂げたとします。
その成果を成し遂げたAさんの上司は、Aさんを「よくやった!」と褒めて周りからは尊敬の目で見てもらえるようになりました。
会社の売上に大きく貢献したAさんは「これだけ頑張ったから給料は良くなるはず!」と翌月の給料日を楽しみにしていました。
しかし翌月、振り込まれた給料は特に変わらずでした。せいぜい残業代がプラスされていたぐらいの金額でした。
このように会社員は一時的に成果を上げても、すぐには収入には反映されないのが特徴です。
そのためあまり会社員という働き方にやりがいを感じない人も多いですが、
逆に考えてみると「安定性」があることが分かります。
というのも一時的に成果を上げても、すぐには収入が伸びないということは、
仮に成果を上げることができなくても収入が落ちることはないということだからです。
会社員では何か失敗したり、一時的に成果を出すことができなくても給料は基本変わりません。
なので安定的に収入が確保できるのが会社員の強みと言えます。
フリーランスの場合は、成果に応じて収入が決まるので会社員とは真逆の立場にあります。
会社員では一時的に成果を上げても、達成できなくても収入に大きな影響はありません。
しかしフリーランスは、きちんと成果を出さなければ大きく収入を下げてしまうことになるのです。
例えばフリーランスとしての仕事をクライアントから請け負ったとしましょう。
納期が決められているにもかかわらず、納期を過ぎてから納品するのは信頼を失うことにつながってしまいます。
そうなるとクライアントは「この人は納期が守れないから信用できない」と判断されて、
次から仕事を頼むことを辞めてしまう可能性があります。
仕事が頼まれなくなると収入源が減ってしまうことになるので、収入に大きな影響を受けてしまうのです。
なのでフリーランスは都度成果を出し続けていかないと、収入が変わっていっていくのです。
しかしそれは言ってしまえば、きちんと成果を出し続ければ収入は青天井ということです。
成果を出せば出すほど、クライアントから信頼も得て大きな仕事をもらえたり、
他のクライアントからも声がかかったりと収入の幅を大きく広げることができます。
このように収入面で見ると、会社員は安定してるけど金額はほぼ一定なのに対し、
フリーランスは安定はしないけど、自分次第で収入を伸ばせるといった違いがあります。
税金や保険の違い
会社員は所得税や住民税や社会保険、年金など払うべき税金や保険は、毎月自動的に天引きという形で引かれます。
天引きされるので「税金や保険を払っている感覚が全くない」と感じる方も多いです。
この税金や保険に対して会社員としての特徴は「納税の手続き等は全て会社が行ってくれる」ということです。
自分で納付するとなったら、自分で年収を計算してそこから納税すべき金額を算出して確定申告しなければなりません。
でも一人一人の会社員がそんなことをやっていたら、必ずどこかで納税を忘れてしまう人もいるし、
税務署も一人一人対応するのは激務です。
そのため会社側が払うべき税金を社員から前もって天引きしておいて、まとめて納税してくれるのです。
フリーランスの場合は、全て自分で納税をする必要があります。
フリーランスは個人事業主であるので、自分以外に頼れる人間がいません。
なので納税の手続きも、納税額の算出も全て自分が行わなければいけないのです。
これだけ聞くと「めちゃくちゃフリーランスって大変そう・・」と思うかもしれません。
でも大変な反面、フリーランスは「経費」というものを上手く活用することで納税額を減らすことができます。
経費というのは仕事をするにあたってかかった費用のことです。
例えばプログラミングのフリーランスエンジニアとして働いている人が、より仕事を効率化させるためにスペックのいいパソコンを購入したとします。
この場合、仕事に必要なものを購入したということで経費になります。
よく「経費に落とす」なんて言葉聞いたことがあるかと思いますが、まさにそれです。
この経費の合計は納税する金額から引くことができます。
例えば納税する金額が100,000円で経費が20,000円だった場合「100,000ー20,000=80,000円」が実際の納税額になります。
このように会社員は全て納税を会社に任せることができ、フリーランスは全部自分でやらなければいけない分、
ある程度の税金は自分でコントロールできる違いがあります。
働き方の違い
決められた時間、決められた場所に出社、決められた服装といった働き方が会社員の特徴です。
月曜〜金曜まで朝9:00〜18:00でスーツで出社する。このように働き方が固定されたのが会社員です。
フリーランスは働くのに特に決められた時間や出社、服装の固定はありません。
極端なことを言ってしまえば、フリーランスは成果を出せば収入が出るのです。
なので成果を出せれば、どんなスケジュールを組んで仕事をこなそうが、どんな場所で働こうが関係ないのです。
フリーランスとしての働き方はほとんどの人は家で仕事をしたり、気分転換にカフェにいって仕事をしたりと様々です。
このように会社員は決められた働き方をし、フリーランスは自分で自由に決めた働き方ができるのが特徴です。
会社員で働くのがおすすめな人の特徴
会社員で働くのがおすすめな人の特徴は以下です。
- 安定的に収入が欲しい人
- 手厚い保険で安心感が欲しい人
- 今後ローンを組んだ高い買い物を考えている人
安定的に収入が欲しい人
安定した収入は、生活を安定させることにも繋がります。
そのため家族がいる方や、生活レベルを変えたくないという方は会社員という働き方が合っていると思います。
会社員は同じ会社に働き続ければ、少しずつ給料も上がっていくのでより安定した生活をすることができます。
手厚い保険で安心感が欲しい人
会社員の入る社会保険(健康保険)は、フリーランス(国民健康保険)よりも手厚いのが特徴です。
会社員では失業した時の保険金や大きな病気やケガで働くことができなくなった場合の保険などがついてきます。
ハッキリ言って民間の保険が不要なぐらい、日本の社会保険は手厚いです。
なので何があっても安心して働ける環境を作りたい方は会社員がおすすめです。
今後ローンを組むことを考えている人
車や家などを購入する際には、ローンを組んで購入する人が多いと思います。
会社員はローンを組みやすいのに対して、フリーランスはローンが組みづらいという特徴があります。
というのもフリーランスは収入が安定しないので、社会的信用が低いからです。
一方会社員の方は、安定的に給料をもらうことができるので「この人からはちゃんとローンを返してくれそうだな」と判断されやすいのです。
なので将来的にローンを組んだ高い買い物をしようと考えている人は、会社員という働き方を選んだ方がメリットが大きいです。
フリーランスがおすすめな人の特徴
フリーランスがおすすめな人の特徴は
- 収入を青天井にしたい人
- やりたいことがあってチャレンジ精神がある人
- 自由な時間に仕事をしたい人
です。
収入を青天井にしたい人
「給料みたいな皆んなと同じような収入は嫌だ!」「実力で収入が伸ばせる環境で働きたい!」といった方にはフリーランスがピッタリです。
フリーランスは給料と違って、成果に応じてお金がもらえる仕組みなのでやればやるほど収入は伸ばせるようになるのです。
なので収入を青天井に伸ばしたい方はフリーランスがおすすめの働き方です。
やりたいことがあってチャレンジ精神がある人
「自分はこれをやりたい!これをやってみたい!」といったチャレンジ精神に溢れている人は、フリーランスに向いています。
というのもフリーランスは基本的に1人で仕事をするので、仕事の進捗管理も1人で行う必要があります。
なのでダラけやすい人にとってフリーランスは、納期が守れず成果を出せないといったことになってしまいます。
ですがチャレンジ精神に溢れている人は、やりたいことなので1人でもダラけず仕事をすることができるようになります。
自由に仕事がしたい人
「好きな時間に起きて、好きなカフェで仕事をする」といった自由な働き方の方が自分に合っているという方は、フリーランスがいいでしょう。
もし自由すぎるあまり仕事に身が入らず、ダラけてしまうような性格であれば会社員の方が合っているのかもしれません。
自分がどんな働き方をしたいのかは、きちんと把握しましょう。
まとめ:会社員とフリーランスの違いをきちんと知ろう
会社員とフリーランスはほとんど真逆の違いがあるということがご理解いただけたかと思います。
もし「会社員からフリーランスになりたいなぁ」と考えている方がいれば、まずは違いを理解することから始めてください。
この違いをハッキリと理解しておかないといざフリーランスになった時に「あれ、思っていたのと違った」ということになってしまうので、気をつけてください。
ということでこの記事では「会社員とフリーランスの違いから、それぞれの働き方がおすすめな人の特徴まで」について解説しました。